10年一昔というからには、20年はふた昔になる。ふた昔前に私は「日本で一番小さな出版社でいい、しかし日本で一番強い出版社でありたい」――、という旗を揚げてささやかに出版事業に参入した。1988年2月22日のことである。
ところで三田時代、ひょんなことから混血の「秋田犬」の子犬をもらい、クルマに乗せ、朝は一緒に事務所に出勤し、夕方はまた、助手席で帰館する、ということをやった。しかし、赤いじゅうたんの廊下に、おしっこのしみを残し、たちまち管理人から呼び出しがかかった。
それから現在の場所に移転したのであるが、「副社長」が事務所内でセクハラを連発し、騒動を起こしたため、やむなく「解任」し郷里の秋田・大館に送り返すこととなった。




